司馬遼太郎の世に棲む日々を読み、吉田松陰や高杉晋作が好きになったので萩に行くことにした。
吉田松陰記念館に行って吉田松陰の歴史を学んだ。彼は29歳という若さで亡くなったが、自分よりも濃く激烈な人生を歩んでいるなと感じ憧れる。どうしても幕末の志士たちと比べて自分は味気のない人生を送っているように感じてしまう。そう思わないためには自分らしい志を持って毎日を過ごすことが大事だと思う。今の志は今楽しいと思えること、好きなことを片っ端からやろうということだ。これまでの人生でうまく行った時は先のことを考えずにその時自分が熱中してやったことが成功につながっていて、先のことを考えて自分がやりたいとか、意味があると思えないものをやっていても得るものは少ないと感じたからだ。今好きなことは読書、旅行、人と話すことであるからこれらをがむしゃらにやりたいと思う。時間も忘れて他のことを何も考えることができずになにか一つに集中している時間がとてもいい時間だと思う。
山陰線ずっと海が見れて素敵だった。山陰地方には新幹線が通っていないのは衝撃であった。
萩の城下町を歩いた。松下村塾から萩城下跡まで徒歩で40分ほどだ。途中有名なうどん屋さんのどんどんというところで昼食をとった。
暑すぎて倒れそうだったのでこの昼食はとてもいいものだった。
次に、萩からバスで新山口に向かった。その時のバスの運転手の方が乗客に向かっておかえり、お疲れ様と声をかけてくれてとても嬉しい気持ちになった。
途中寝ぼけてしまい野田中央という山中で降りてしまった。そこには偶然金麗社という高杉晋作や伊藤博文が幕府軍と戦うための本陣をおいた場所があった。
そしてバスを降りた瞬間にタイミングよく山下美月の誕生日インスタライブが始まったため、携帯の充電がギリギリながらも見入ってしまった。
その後も暇だったためコンビニでコーヒーを買い川辺の石に座って吉田松陰の本を読んでいた。とても気持ちのいい時間だった。太陽が沈んでいってどんどん暗くなっていく中目を凝らして読書するのも風情だなと感じた。
私は司馬遼太郎の街道をゆくという本を読んでいるのだが、自分がこういう風に旅の思い出を書いていると本当に小説家の方は文章力はもちろん知識も豊富で底なしの情報が頭に入っているのだなと感じる。思い出話の中で私もどうにか歴史の話を盛り込みたいのだが、まだ知識が薄いためなかぬかそういうわけには行かない。いずれ少しは読んでくれた方が興味を持てるようなは話を書けるようになりたいと思う。
宇部市にあるカッタの湯という健康ランドに宿泊した。
この健康ランドでは今まで宿泊した施設のどこよりもマンガが置いてあった。
翌朝下関行ってフグ料理を食べようと思ったのだが歩いているうちにフグ料理が食べれる店があったのでそこで食べることにした。
このお店の店員さんと友達になることができた。山口県の観光名所や店員さんの出身の福岡のことも聞くことができて人と話すのはやはり面白いと感じた。
山口県のひとはみんな吉田松陰のことを吉田先生とケンミンショーでやっていたが実際はそんなことはなくあんまり興味がない人が多いらしい。
フグ刺しは2970円と高級だったが、なかなか山口まで来ることはないだろうと思いおもいきって注文してしまった。食べてみるとえんがわとたいの中間の味のように感じた。
そのお店でアルバイトしている女の子が福岡県出身の方で福岡の美味しいラーメン屋さんも教えてくれた。彼氏が山形にいるらしく月に一回ぐらいは仙台に行く用事があるようだ。
2人ともとても感じの言い方でバイクの話や観光地の話、美味しいラーメン屋さんの話などをしてくれた。店を出る時に勇気を振り絞って、唐突に友達になってくれませんかと言った。遠くに住んでる方とお友達になるのに憧れてるんですと。すると2人とも大変気さくにいいですよと言ってインスタグラムを交換してくれた。その日の旅はもうやり切った気持ちになった。
こうして旅の思い出をブログに書く時にもこのお店の方とお友達に慣れたことを真っ先に書きたいと思ったので、自分の中で本当に嬉しかった出来事なのだと思う。次の旅でも一回でもいいからお店の人に話しかけてみることにする。
まだフグだけではお腹が満たされていなかったため、歩いて一久というラーメン屋さんに行こうとした。しかしどうしても暑すぎる。宇部新川という駅の近くに一久はあり歩いて30分かかるといことだったので断念して途中の鶏白湯ラーメン屋さんに入った。食べて美味しかった。麺は細めで味も濃厚という感じではなかった。トッピングでカボチャが入っていたのとしょうがを自分の好きな量使えるのがとてもよかった。
ここまで書いてきて思ったことは私は旅行で起きた事実を書くだけで見た景色がどのようなものだったかとか感じたことなどが薄い気がする。次からはなにか感じたことがあったらすぐに記録するようにしたい。そしてさらにはその土地の歴史や文化にちょっとでも関連したことを書けるようになりたいと思う。
宇部新川から新山口に向かい、新山口から広島に向かう。広島に関することで興味のあるものや行きたい場所は私の勉強不足により全くなかった。まだ読書をしていても日露戦争までのことしか読んでいなく原爆ドームや平和記念館にも興味がなかった。
広島駅についた。一度外に出て北口の方を見に行った綺麗な街だと思った。大きな綺麗な山が見えて晴天で高い建物が景色を全く邪魔せず開けたイメージだった。
広島も案の定とても暑く外を歩く気になれなかったため室内で過ごすことにした。駅のフードコートにあるみっちゃんというお好み焼き屋さんに入った。お昼頃なら行列なのだろうが私が行ったのは16時ごろだったのですぐに入店することができた。1400円のスペシャルそばを頼んだ。焼きそばよりもとろっとしたあんかけそばのようなそばを卵で挟んでいた。卵は硬めの焼き加減。そばの具材にはエビ、イカ、タコ、キャベツが入っていて柔らかくて食べやすかった。
次は駅の近くのジュンク堂書店に行った。
本があるかはわからなかったが蔦屋家電に行った。そこに行ったのが大正解だった。紀行や旅行についての本がたくさんあり、私は時間を忘れて読んでしまった。ちょうど自分も何で旅行するのかと考えていた時でもあったためとても共感できる本だった。その本に書いてあったことは旅は才能を開花させるために大事なものであるということだ。旅では普段の生活では経験しないさまざまなことが起こる。それを解決するために色々考えるこれが成長につながるとのことだ。何のために成長したいのかと言われると困ってしまうが、今のところ私は自分が自分を好きでいるためだと思う。つまり自分のなかの美学である。
自分の好きなことを積極的にやってるのは素敵だと思うが、それを人に自慢したかったり、人に凄いと思われたくてやるのはカッコ悪いと思う。やはり打算的なのは気持ち良くない。
結局原爆ドームへはいかず、美味しいラーメンを食べてホテルに行くことにした。
マップでラーメン屋さんを調べて名前がカッコよかった一麺天に通ずというラーメン屋さんに行った。店内に入ると明るいお姉さんが対応してくれた。キッチンでは社員さんと新人のアルバイト女性の方が料理を作っていた。注文は油そばのオレンジ味にした🍊ラーメンを待っているときにキッチンからこれはこうでこれはこうしなさいという社員さんからアルバイトへの指導があり、やはり人に指導するのは大変だなーとしみじみ考えた。
広島グランドカプセルホテルに宿泊した。
店員さんがまた元気で優しい方だった。
温泉やサウナも昔ながらの感じで良かったし、露天風呂は屋上にあり夜空をみることができた。
レストルームでBLUE GIANTを読んだ。やはりこの漫画を読むと涙が溢れる。
次の日の朝疲れていたので仙台に帰ることにした。広島駅から2万円ほどで東京に行けた。
新宿に行って買い物をすることにする。
買い物がどこに行ったらいいかわからなかった。
以前買い物したところもどこかわからずフロアマップを調べるので大忙しだった。
今度からショッピングしたらどこでしたかとかどこがよかったかとかメモしておこうと思う。
新幹線の中でたっぷり読書することができた。ななり移動中の読書が1番気持ち良い。
新宿で背脂油そばを食べた。結局これが1番パンチがあって美味しかった。
あとは疲れていたので仙台に帰ることにした。
この旅で感じたことは自分は旅が好きだし、旅に関する本を読むのが本当に好きなんだということがわかった。路面電車も好きだし、海沿いの街も好きだし、城下町も好きだ。
新幹線が欲しいと思ったし、でっかい本屋さんが欲しいと思った。広島の方が仙台よりも雰囲気は好きだと感じた。
自分が住む街に何が欲しいのか本気で考えることにした。
この旅で学んだことは、ただ旅を楽しむだけでは何の成長もないということ。ちゃんと目的を持って旅することが大事だと感じた。旅から帰ってなにも変わっていないと感じたり、さらに弱くなってしまったと感じたらとてつもない罪悪感のようなものに苦しめられる。
旅の目的は自分が興味のあるもの、好きなものをより知るためにいくことでもあると思う。私の場合は本を読んでいて気になった歴史や人物がいたら、その実際の場所にいって本を読むなり、人に話を聞くなどして知識を深めようと思う。もう亡くなってしまった偉人と書物で会話したいと思う。
昔の人は自分の学問を深めるためにより発展している土地に行って学んでいた。これが羨ましい。
今はどこの県でどんな学問が進んでいるかよくわからないし、特徴がどんどん少なくなっているから旅をする目的が見つけにくいのだと思う。
まぁとにかくこれからも本を読んで興味をもち、様々な場所に実際に行ってみて感じることを増やして行こうと思う。