福島 猪苗代 祖母との旅


こんばんは。けんちゃんです。今回は猪苗代のボナリの森という旅館に宿泊しました。道中

福島から車で向かい、道中はあいにくの雨でしたが綺麗な森を見ながら旅をすることができました。猪苗代のおすすめのカフェ、蕎麦屋さん、ボナリの森の様子を紹介したいと思います。休みの日の旅行の参考になれば幸いです。

仙台駅から新幹線で福島駅に向かった。新幹線料金はやまびこの自由席で3,200円。福島駅に到着し、駅のだてのカフェで読書をした。このカフェは喫煙しながらコーヒーを飲むことができるのでお気に入りの場所である。

五木寛之の「男だけの世界」という本を楽しんだ。1時間ほどゆっくりして祖母と合流した。
祖母は車で迎えにきてくれたのだが、タクシー専用のロータリーに入ってしまい、タクシー運転手の方から注意されたようだ。
祖母は「孫を待っていて、まごまごしてしまっていました」と切り返し、ひと笑いあったそうだった。まったくユニークな祖母である。

福島駅から猪苗代までは車で1時間半ほどの道のりである。おもったよりも近く、とても行きやすい場所である。12時だったので途中のごちそう館という、地元で人気のお惣菜屋さんで軽めの食事をとることにした。夜は旅館でしゃぶしゃぶを食べる予定だったので、あまりお腹が一杯にならないようにした。祖母はやはり食べるものが渋く、山草の漬物やしそのおにぎりを食べていた。ぼくも真似して食べてみたが、普段食べるものと全然違っていてとても面白かった。会計をぼくが払うとちょうど777円だった。店員さんも面白い方で「ラッキーだね、パチンコでも打ってきたらどうだい」と声をかけてくれた。ぼくは「1ぱちを祖母と一緒に打ってきます」と返した。苦笑いだった。

軽い食事をすませ、猪苗代へと向かった。まだ、雨は降っておらず青い空と白い雲が半々だった。気温はとてもちょうど良く、エアコンを使うことはなかった。道中、祖母と会話を楽しんだ。コロナ禍の時は良く祖母と二人旅をしていたのだが、最近は二人で旅行をする機会は減ってしまっていた。そのため、会話がとても弾んだ。お互いの近況を報告した。ぼくの会社での話を聞かせると、祖母はとても穏やかな顔で嬉しそうに聞いてくれていた。たくさん質問をしてくれた。孫の会社での活躍は嬉しいようだ。ぼくは祖母に最近は悩みはないかと聞いた。祖母は自分の体の状態が不安だと話してくれた。後期高齢者になり、やはり体が言うことを聞かなくなってくる。健康に気をつけてお酒も飲まなくしたようだった。ぼくにもお酒には気をつけなさいと何度も話した。

どこかのトンネルを抜けた時、雨にあった。カーナビが福島の会津で大雨注意報が発令されていることを伝えた。台風による影響で線状降水帯が発生したらしい。その仕組みはよくわからないが、最近よく聞く言葉だった。福島の電力会社は大変だろうとおもった。ぼくも最近、雨や台風への関心が高まってきた。

喉が渇いてきた頃、猪苗代湖の近くのおやじカフェに到着した。祖母と行きたいカフェを調べておいたのだ。

店の前に灰皿も置いてある

ぼくは抹茶ラテを注文し、祖母はホットコーヒーを注文した。ゆったりとした時間を過ごした。祖母と二人で喫茶店に来れるなんてぼくはなんて幸せ者なんだろう。この二人の時間を過ごせるのはいつまでなんだろう。祖母がいなくなってしまうことは考えたくないが、間違いなく、訪れてしまう未来だ。ぼくの方が早く死ぬかもしれないのだが。

ぼくは最近、友人との付き合いで悩んでいる。友人と遊ぶ約束をしても、その時間が終わってしまうことを気にして、心の底から楽しむことができないでいる。そして、いつか友人と会えなくなると思うと、もう会わなくてもいいのではないかとおもってしまう。前は友人との関係に夢を持っていたのだが、今は期待できなくなってきてしまった。かつて親友だった人とも、住んでいる場所や仕事でなかなか時間が合わなくなることで、気軽に会うことができず、結局疎遠になってしまった。ぼくは一人が好きだと言っている割には、友人に依存してしまう性格のようだ。

友人との適切な距離感がわからない。ぼくから会おう会おうとしてしまう。ぼくは好きになった人には重くなってしまう。ぼくからの気持ちが強くなっても、相手から同じくらいの熱量を注いでもらえないと寂しい気持ちになってしまう。同じ熱量で想い合える人が欲しい。自分も大好きで、相手にも大好きになってほしい。それは難しいものだと、つくづく感じるようになった。以前はなんで感じなかったのだろう。前は友達とそこまで遊びたいとおもっていなかった気がする。仕事が始まって、自由な時間が減ったからか。予定を組まなくても衝動的に遊ぶことができる友人がいなくなってしまったからだろうか。

こんなに人で悩んでしまうなら一人きりの方が楽なのではないか。こちらから誘わなければ、一生会わない人とはどう接すればいいのだろう。しかし、よく思い出してみると、どの友人もぼくからずっと連絡していないと、遊びに誘ってくれていた。ぼく自身もグループによっては自分から誘ったことがないことが多くあったのだ。
なんて自分勝手なやつなのだろう。自分が少し嫌になった。会いたくなった時に誘ってみる、誘ってダメなら諦める。確かに、会えない時のためにSNSがあったんだ。忙しい友人とはSNSで繋がることが有効なんだと気づいた。

ぼくも最近セットログをやっているが、初めて楽しいと思うことができた。カフェでゆっくりした後、ボナリの森に向かった。雨が強まり、道中で木が倒れてしまっていた。危なく木にぶつかりそうになった。雨の日の運転は気をつけなくてはならない。

ボナリの森に到着した。奥ゆかしい日本旅館である。スタッフの方は外国人の方が多く、びっくりしてしまった。部屋に到着して、一休みをしながら祖母と一緒に写真を撮った。他の家族がいるときはなかなか写真を撮ってくれない祖母なのだが、ぼくと二人の時は嫌がらずに写真を撮ってくれる。それがぼくも嬉しい。ぼくとの時間を大切なものだと考えてくれている。祖母は温泉で滑って転ぶのが怖いというので、ぼくだけ温泉に行くことにした。

敷布団ではなくベット 近くには川が流れている

温泉に行くと年配の方しかいなかった。確かに平日に老舗の旅館に来るのは年配の夫婦になるだろう。若者は一人もいなかった。ぼくは贅沢ものだと思った。風呂に入っている年配の方が妙にカッコよく見えた。体が痛そうに湯船にゆっくり入る姿、皺が多いからだ、所作がゆったりとしていて余裕があるように見える。焦っている様子は全くない。もう人生の大事なポイントをしっかりとやり遂げているのだろう。ぼくみたいにセカセカしていない。迷っていない。仕事も終えて毎日疲れることも少なくなるのだろうか。風呂を上がり、すっきりした後、食事にいくことにした。

しゃぶしゃぶをゴマだれで食べるのが美味

豪華な料理がテーブルに用意されていた。山菜の炊き込みご飯としゃぶしゃぶがとても美味しかった。醤油のしょっぱさと同時に山菜の程よい苦さも楽しめる。しゃぶしゃぶはお肉が固くなる前にお湯から上げてエノキと白菜を包んでゴマだれにつけて食べた。今年食べたもので一番美味しかった。
周りのテーブルには夫婦がたくさんいて、穏やかに食事をしていた。優雅な時間だった。若者たちの集団ではこのような落ち着いた雰囲気を作ることはできない。おばあちゃんと旅行をしていると、「あのおばあちゃんは孫と一緒に旅行できて幸せだな」と言われたり、そんな目で見られたりする。ぼくはそれが嫌いだ。ぼくはボランティアで祖母と旅行しているわけじゃない。あわれんで一緒にいるわけじゃない。ぼくが一緒にいたいから二人で旅をしているのだ。だから、孫ちゃんも羨ましいわねと言ってほしい。

サービスドリンクで生ビールが一杯無料だった。その勢いで焼酎の水割りも頼んだ。最近焼酎に興味を持っている。なぜかというとサザンの歌詞に出てくるし、大悟さんが好きだからだ。まず焼酎がどんな酒なのかが全くわからない。酒の起源が気になってきた。

調べてみると、焼酎は芋を麹菌で発酵させ、燃やして濃い液体を抽出したものであった。焼酎という文字の由来は、酒を焼いて、中心を詰め合わせたという意味であった。

食事を楽しんだ後、部屋に戻り、ぼくは一人で酒を飲み直した。祖母は心配性のため酒を飲まない。妙に頑固でノンアルコールビールを飲もうと言っても聞かないのだ。自分で見たものしか信用しないタイプである。一人で飲む酒はそこまで美味しくなかった。祖母とはいろいろな話をした。ぼくは友人との別れで悩んでいた。そこで「ばあちゃんは昔の友達にあいたくなったりしないの」「私は結婚してから友達と全く会わなくなったね」「子育てとか家庭で大変だった時、誰に相談したくなったりしなかったの」すると「じいちゃんに何でも言えてたから友達に相談したいなんて思わなかったね」。祖母は友人関係を重視していなかった。むしろ嫌がってさえいる。ぼくの両親もあまり友人関係を優先していない。友人と遊んでくるということは聞いたことがない。そんな人生もありだろう。
だが、ぼくは歳をとってからも友人とたまには遊びたい。家族だけに依存したくない。子供に迷惑をかけてしまうと思う。親離れよりも子離れの方が難しそうだ。子供は親と遊びたくないのに、親と遊ばなくてはいけなくなってしまう。

三十年後ぼくがどんな暮らしをしているか非常に楽しみである。そして、祖母に彼女ができたことを伝えることができた。自分からいう気はなかったのだが、祖母から聞いてきてくれたので、いるよと答えることができた。祖母に恋人がいることを言うのも恥ずかしい。写真を見せて欲しいと言われたが、見せることができなかった。その時、祖母と彼女は会わせたくないと思ってしまった。祖母に見せることができるほど、彼女に対する信頼が足りていない。品の良い人を連れていきたいと思った。素敵な女性は世の中にたくさんいるはずである。恋愛の話をしていると、祖母はぼくに結婚して欲しいんだろうと何となく感じた。ぼくは祖母に結婚相手を見せたいと言う気持ちがなかった。

ご飯を食べ、酒を飲み、眠くなってきたので眠ることにした。祖母もベッドに倒れ込むようにすぐに眠りについたようだった。また楽しい時間が過ぎ去ってしまったと寂しい気持ちになりながら、ぼくは目を閉じた。

テレビの音で目を覚ました。目を覚ますと祖母が化粧を終えてテレビを見始めたところだった。川の流れる音と雨の降る音が混ざって聞こえた。外は灰色だった。食欲はなかったのだが祖母がビュッフェを食べに行こうというので一緒に食べにいくことにした。

ラーメンやカレーなど様々な料理がある

朝ごはんを終え、チェックアウトまでは時間があったので、ぼくはもう一眠りすることにした。雨が降っている。窓を開けると雨の心地いい音が聞こえる。部屋の明かりを消すと、薄暗くてとても落ち着くことができた。ぼくはこの環境が一番好きかもしれないとおもった。ベッドに体が溶けていった。夢でまた祖母と楽しく旅行をしたいた。

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皆さんの旅行が良いものになることを願って。

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